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「で、いつ同棲するの?結婚は?」と聞かれるたびに私は嫌な人間にならなきゃならない。「そもそも好きかどうかわかんないんですよね」と言えばわかりやすく驚かれるか苦笑いをされる。ただ、経済的な問題がうんぬん、喧嘩が多くてうんぬん、彼氏の嫌いなところをいい並べても、私の発言にはそれに至るまでの2年間が詰まっていなきゃいけないし本当は全部説明しきらなきゃいけない。殴られたときの頬の痛みとか胃液の味とか頭が痛くなるような喧嘩の日々とか浮気とか、それでも幸せを感じた日々とか同情とかあいつは私がいないと簡単にくたばっちまうんだよなという呪いも、全部伝えなければ不毛な言葉だけが表面をかすめて空白だけが残る。それがとっても嫌なのに、でもじゃあ全てを説明するのにどのくらい時間がかかる?そんな気力はないし、たとえ出来たとして「じゃあ別れればいいじゃん」「付き合うって大変だよね~」などという当然の答えしか返ってこないのはわかりきっていて、それに対して意見するのもまた面倒だ。私はつまらない人間なんだ。つまらない人間だから、こんな風に浮気ばかりするくせに一向に彼を離してあげることができない。

かわいそうな彼氏。待ち合わせに5分遅刻するくらいでお菓子の詰め合わせを私に差し出して「ごめんなさい嫌いにならないでずっと一緒にいて好きだよう」とか泣き出すかわいそうな彼氏。

「今日の夜会えないかな?好きだよ付き合おうよ」とかわいい絵文字つきで送ってくるそこそこのイケメン32歳、奥さんがいるらしいので私はつまり不倫に加担しているわけで、めんどくせえなと最近思う。破滅型のくせに変なところで慎重なので何があっても狂えないのですよ。セックスはうまいのに勿体ない....重い重い!想像力がない。
結婚、出産に罪の意識や、不安、そういうネガティブな要素ばかりを感じてしまうのは誰もが経験したであろうありきたりな過去のトラウマのせいだろうか。自殺したりメンヘラになってみたり、小学生から高校を卒業するまでの数年間で毎日毎日人が死ぬということについて考えて考えすぎて畳の上にゲロを垂れ流すくらい真剣に絶望していたりそういうそもそもの気質が原因だろうか。いずれにせよ、私の遺伝子など私で途絶えてしまえばいいのに。自分の遺伝子を宿した子供が産まれるという、一番私が見たくないものを祝福される地獄。
私はきっと自分の子供を私の人生の人質にとってしまう。

私がこんなに悲しくて人生がうまくいかないことの犯人にしてしまう。おばあちゃん。私が死んでいつかきちんと謝ることができたら私を地獄に突き落としてください。
あなたの遺伝子を持った子供の腹から出てくることができて本当によかった!それは奇跡でしかないです、歴史は神秘です、同時に呪いでもあります。
私は彼氏との恋愛やおいちゃんに対する恋心や家族とのゴタゴタや学校生活や自分のポンコツ具合に悩んでいるわけじゃないのかもしれないね。結局人は同じことをずっと考えているのかもしれない。年をとって形がかわっても根本は、本質は何一つ変わらないのかもしれないよ。

というわけで私に下手な面倒を持ち込まないでほしい。現実的に考えてくれよ、21のクソ女と歴史を軽く天秤にかけないでくれよ。


長期休み期間、私はものすごくアグレッシブに動き回っている。横浜鎌倉旅行はめちゃくちゃ贅沢に楽しんだし、友達とライブにだって行ったし、秩父にも行ったし、メンバーさんとは週一でホームパーティーみたいなものをしているし、美術館だってたくさん行った。
綺麗ものをたくさん見た。

残酷で汚くて儚いものを綺麗だと言って泣くのはもうやめよう?思考はもっとシンプルでいいはずだ、複雑なものは突き詰めるとシンプルなのだ。
と言い聞かせてなお儚いあなたが綺麗だと思う。

就活は乗り遅れたというよりこのままフェードアウトする気しかしない。この世にはどうしても働くことに向いていない人間がいるのだ!!


もうすぐしたら私誕生日をむかえる、死なないぞ。
私は彼氏のこともおいちゃんのことも友達も先輩も大嫌いな家族もみんなのことが大好き大好き大好きーー!死にたくない!!好きな人たちが一人残らず死ぬまでわたし絶対死にたくない!!
嫌いな人なんて数えるほどしかいない。死ぬまで会いたくない。無理だろうなぁ...。